依存症と共依存の理解と教育現場への影響:北海道養護教員会渡島支部50周年記念講演

北海道養護教員会渡島支部50周年記念 令和6年第41回渡島支部研修会にて講演をさせていただきました。

テーマは、
「さらけ出す勇気が自分を変える」
〜依存症という病気から学んだこと〜

をお話しさせていただきました。

約80名の養護教員の皆様が参加され、そのすべてが女性の方々!普段、子どもたちと向き合う立場とは少し違う緊張感、そしてワクワク感の中、講演会は始まりました。

15分ほどの私の活動映像の後は1時間45分一本勝負の講演会!まず自己紹介から始め、依存症とは何かについてお話しました。依存そのものは必ずしも悪いものではありませんが、過度に依存すると依存症という病気につながること、また依存症の仕組みについて先生方にも質問を交えながら進めました。

子どもたちと日々触れ合う中で私が感じたことや、自己表現ワークショップを通じて得た気づきをお話し、違法薬物に限らず、処方薬や市販薬によるオーバードーズなど、現代の子どもたちが抱える問題にも触れました。心の闇を抱えつつも自ら光を見出して進んでいく子どもたちとのリアルなふれあいを通じて、私自身が感じたことを先生方と共有し、薬物依存症や共依存症についてもお話ししました。依存症に関する認知は進んできたものの、共依存についてはまだまだ知られていない現状があると感じています。

依存や共依存は、日常生活の中に隠れています。それがいつ、どのような形で表面化し、生活に影響を及ぼすのか、できる限り実感してもらえるよう努めました。

今回の講演を通して、保健室という特別な空間で子どもたちと向き合い、多くの時間をともにする先生方の思いと、私の経験が重なり合う部分がたくさんあると感じました。

学校という「居場所」。信頼できる大人たち。 そのような大人たちとつながることができた幸せな一日でした。

北の国から、このメッセージを広げていきます。

今日一日ありがとうございます。