熊本県立鏡わかあゆ高等支援学校で薬物乱用防止教室を初開催|保護司による講演会で子どもたちの未来を守る

熊本県立鏡わかあゆ高等支援学校

支援学校で初めての薬物乱用防止教室の講演会が行われました。保護司会の方と先生方が何度も打ち合わせを重ね、子どもたちにとって有意義な時間にするためにはどうすればよいか?できる限り触れ合いを多くし、過度な刺激を避けるにはどうしたら良いか?どんな場所で行うのが最適か?と様々なことを考えてくださいました。最終的には日頃から子どもたちと接している先生方が考え、今回は講話形式のみで講演会が開催されました。

しかし、ただの講演会ではありません。250人の子どもたちに囲まれるように私が中央に立ち、2〜3メートルの距離で、時折、子どもたちの中に入りながら質問をしたり、触れ合いながら笑ったり真剣に話したりしました。距離が近い分、子どもたちの表情や体の動きがしっかりと見えて、とてもフレンドリーで優しい気持ちで話すことができました。何より、質疑応答で次々と質問が出てきたことが嬉しかったです!

子ども「捕まった時はどんな気持ちでしたか?」

私「留置所で檻に入れられている人を見た時、不安でいっぱいだったよ。」

子ども「どうやってクスリをやめたんですか?」

私「やめたのではなく、クスリを止め続けているんだよ。今日一日の積み重ねで33年が経ちました。」

無邪気な子どもたちからの真剣な質問が、私の心に深く刺さりました。講演会をやってよかったなぁと感じる瞬間でした。

子どもたちの後ろには薬物乱用防止用のパネルも設置されていて、私の話を聞いた後、パネルを見ながら内容を確認することができるような、ちょっとした答え合わせのような仕掛けもありました。

そして、これで終わりではありません。次は小さな教室に移動し、普通学科の3年生約10人と薬物や依存症だけでなく、俳優としての仕事や映画、これまでの経験について囲みトークを行いました。まるで小さな座談会のような雰囲気でした。さらに、専門学科の3年生10人弱とも囲み座談会を行い、質疑応答というよりは対話を重ねました。

人は話すことで救われる。話すことで生き方を変えるきっかけを得ることができる。私はそう信じています。子どもたちが自分のことを自由に話せる居場所や仲間を持つことが大切だなぁと改めて感じる時間でした。

子どもたちを守ろうと尽力する大人たちの思いが詰まった講演会でした!

今日一日ありがとうございます。