脱法ドラッグ

内谷正文

脱法ドラッグには、既に規制されている麻薬や覚せい剤の化学構造を少しだけ変えた物質が含まれており、体への影響は麻薬や覚せい剤と変わりません。それどころか、麻薬や覚せい剤より危険な成分が含まれていることもあります。実際はどんな危険性があるのか、わからないのです。
引用元:東京都福祉保健局「違法(脱法)ドラッグってなに?

最近、大きな社会問題になってきている脱法ドラッグ。
私は使ったことはないが、以前に「使ってみないか?」とシャレたティーバッグのようなものを差し出されたことがある。

「違法じゃないから一回試してみてよ」

もちろん、私が薬物乱用防止の活動をしていることを知っての誘いである。

「俺は使わないよ」

黒っぽい袋に花の模様がデザインされていて、商業的なものを感じた。
こんなにシッカリと商売として成り立っているんだなと実感したのが、今から約3年前の夏でした。
その時期に数人の知り合いからも、何度か使ったことがあるという話を聞いていた。
使ったやつらの話を聞くと…

「合法ドラック、かなりヤバイヨ」

という意見がほとんど
ちなみに使っているやつらは脱法ドラッグを「合法ドラッグ」と呼ぶことが多い(笑)
どんな風にやばいのかと言うと…

「吸って、風呂入ったら意識が飛んで裸のまま風呂場でぶっ倒れたよ」
「覚えてないけど泡吹いたまま、倒れてたらしい」
「吸引した後は全く覚えてない」
「ヤバイ ドラッグだよ」

こんな感想を聞きました。
相当危険な薬が染み込ませてあるんだなと思いました。
そして、いい儲けになるものなんだなと。

それから数年後の現在。
脱法ドラッグ関連の事故や事件が多発しています。

脱法ハーブ池袋暴走事件 脱法ハーブ 池袋暴走事件

昨日、池袋の事故現場に行って来ました。
すごく胸が重くなりました。
すごい数の花束やペットボトルの飲み物、食べ物。
人々の関心の高さを感じます。
全く罪のない人が全く知らない人間に…
脱法ドラッグを吸引した男が起こした事件。
今後、この手の事件が増えてくることは間違いない。
と、みんな思っている。
でも、止められない現実…。

現場で手を合わせ、薬物に関わる事件、事故が少しでも少なくなるように、そして故人の冥福を祈り、薬物乱用防止に向けて活動を続けてゆくと心に誓いました。
この女性の死を無駄にしてはいけないと思います。

脱法ドラッグ。
本当にヤバイもの。
金のために作られた薬物。
人間が作ったもので、ひとが死んでしまう。
人間の欲望は怖いもの。

病気の回復のために使う薬もあれば、金のために快楽のためだけに作られ使われる薬物もある。
わたしは、どんな薬物も使い方ひとつで、恐ろしいものになると思います。
ひとりひとりの知識と、常識と、人間性と、生き方と、人との関わり方と、一筋縄では行かないいろいろなことが薬物乱用防止する上で大切になってくると思う。

いくら怖さを知ってても、いけないものだと知ってても使うやつは使う。
だから、現実を知ってもらうしかない。

今回の池袋の脱法ドラッグを使った人間が引き起こした事件。
それぞれが胸に刻み今後の自分の人生に生かして行くしかない。

現場の花の前でラジオ局のインタビュアーがマイクを向けて来ました。

こういう事件を起こさないように薬物の怖さを実感してもらうしかない。
芝居にはそれが出来る。
わたしは、活動を続けてゆきます。
そうとしか言えなかった。

命の重さ。
軽くしたくない。
自分の命も他人の命も軽くしてはいけない。
あまりにも無力な自分だけど、自分の出来ることからやってゆきます。

今日一日だけはシッカリと進みます。


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